『もう少しで会えるね!』 『仕事が終わったらすぐに迎えに行くよ。じゃあ、18時に駅前で』 そんな甘いやりとりを終えて、スマホをホテルのテーブルに置いた。初めて会う恋人はどんな表情をするのだろうか。それに私の顔、変じゃない……かな?「あーあ、こん…
本当は、懐かしくなんてないのだけれど。 知らないくせに、知った気になっているだけなのだけれど。 ねえ。逃げているつもりはなくて、ただついていけてないだけなんだよ。だって私はずっとここにいる。目の前を突風のように過ぎ去っていったのは、あなたの…
池袋のHANABARでドライフラワーののったクリームソーダを。美しいものを汚したくなるのは一種の独占欲でしょうか。
ショコラ専門店BEL AMER(ベルアメール)のクリームソーダフレーバーにマカロニえんぴつの名曲『ヤングアダルト』をのせて、やさしい夜を。
渋谷、桜丘カフェのクリームソーダは夢のように大きい。そもそも夢と現実ってどこで分かれているんだっけ?鮮明に光るあの赤いチェリーさえ隠してしまえば嘘も真実も同じ。
普段はバーであるランバリオンが「純情喫茶スガハラ」として営業しているので町田に行ってきました。大人になることのもどかしさを感じながらクリームソーダを食べると、焦る自分も自分なんだよなぁと思います。
先日閉店してしまった有楽町のネオ喫茶KING。自家製クリームソーダを思い返しながら、上映中の映画に出演する予定だった故人を思う。
クーリッシュから復活したメロンソーダフロートフレーバーに、夏のはじまりを感じさせる七夕のひとときをなぞらえて。今しか体験できない刹那に冷たいアイスが溶け込んでいく。
東武百貨店池袋店のパン屋さん、BOUL'ANGE(ブール アンジュ)にて期間限定で販売している「クリームソーダゼリー」を買ってきました。昔の恋人を思いながら雨の日に食べるゼリーの味。
下北沢の人気カフェ「Sunday Brunch(サンデーブランチ)」で梅雨時の限定メニュー「紫陽花クリームソーダ」と「紫陽花チーズケーキ」を食べました。不安定な時代にゆれるグラスが象徴的です。
1995年10月より奥渋谷の象徴ともなっていた映画館UPLINK渋谷(アップリンク渋谷)。2021年、閉館直前に映画を観に行き、併設されたカフェレストラン「キッチンTabela」でクリームソーダを飲みました。
横浜ハンマーヘッドで開催された“SEASIDE CINEMA 2021”に行ったついでに、中のカフェバーOCEAN BARでクリームソーダをいただいてきました。
毎年人気の「ほろよいクリームソーダサワー」で乾杯。期間限定フレーバーで、長く続くコロナ禍を少しでも楽しく。
IPSAの数量限定新作リップ「クリームフロートリップ」になぞらえた乙女心。クリームソーダ愛は唇にまで宿ります。
「人は変われる」と目を輝かせて力説する私に「はあ、へえ」と死んだ魚のような目を向けられたときはなぜだと思った。 ただ理想の人の近くにいて擬態しているだけなのに、素晴らしいそれになれたと勘違いをしていた私は、彼の目にどれだけ滑稽にうつっていた…
深夜の友だちからの失恋したという告白から数時間後、思いつきで会社を休んで2人でディズニーシーに行った帰り。イクスピアリのカフェ・トレイル&トラックでクリームソーダを飲みました。
マクドナルドの期間限定クリームソーダ(マックフロート レモネード)にのせた乙女心。学生時代によく来ていた新宿西口の景色を眺めながら、昔話に花が咲きます。
弾かれるように顔を上げたときにはもう、窓から河が見えていた。 間違って逆方向の電車に乗っていたらしい。 到着した駅で電車を降りる。 普段なら逆側のホームへと直行するのだけれど、 私は迷わず改札を出た。 十年前、ひとり暮らしをしていた駅だった。 …
「日本酒バル 蔵のや 新橋」で期間限定の日本酒クリームソーダをいただきました。その溢れる泡に、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々(日々の泡)』に思いを馳せます。
「どこかに行きたい」 気づいたらつぶやきがちなその“どこか”は、高崎でもいいなと クリームソーダとプリンアラモードを前にして思った。 自分のことを知らない人ばかりの街は、思った以上に気楽だった。 ぴんと張り続けていた自慢の背筋も ぐにゃり猫背で目…
一緒に観ようと約束していた映画をひとりで観に行った。 もう彼には一切気持ちはないのだけれど、 映画館での上映を知ったから、 観るタイミングを逃し続けていた私はここだと思って チケットを1枚取った。 静かな夜、青臭い昔の映画を観た。 失恋をするとた…
気のおけない友人とお泊り会。チロルチョコの季節限定フレーバー「クリームソーダ」を片手に昔話に花が咲く。
「でもそんな仕事……」と口走り、 しまったという顔をしたおじさんに 私は「ほんとそれな〜」って笑って見せた。 わかりやすくホッとしている彼をこれ以上考えさせないように、別の話題を振る。 夜、呼びつけられて神田の自動改札を通ると、 毎日顔を合わせて…
終わりは唐突に訪れた。 なにげなく見ていたインスタに「結婚しました」の文字。 真夏の日差しが窓から暴力的に差し込む昼下がり、蝉の声を聞きながら、1年、いや2年もひそやかに、だけど強くくすぶっていた私の恋は終わった。 なにかに急かされるように慌て…
夏ってこんなに暑かったっけ。 肌に突き刺す日差しの暴力におもわず笑ってしまうわたしたち、ちょっとやばい人ですよね。 8月半ばの土曜日は、大好きな喫茶パオーンとアパレルspoonのコラボイベント。 欲しかったTシャツはなかったけれど(ちゃんとサイトで…
まだ口の中に残っている苦味に顔を歪めながら、 急いでゴージャスなステンドグラスが出迎える階段を駆け下りた。 なぜ、打ち合わせではコーヒーしか飲んではいけない雰囲気なんだろう。 わたし、コーヒー飲めないのに。 カフェラテも注文しづらい雰囲気、本…
そうだ京都に行こうと君が言ったから。 そう言われなければ、気づくこともなかったのかもしれない。 それは冗談かと思っていたけれど、 次の土曜日、きちんと迎えが来た。 そのままふらりと都内近郊へと遊びに行くように、 私たちはのぞみに乗った。 なぜ京…
「階段をのぼると、クリームソーダがありました」 とつぶやいてみると、隣で本に目を落としたまま太朗は 「それは川端康成氏の『雪国』……」 と言ってから自分の言葉に疑問を持つように顔を上げ、さらにはゆっくりと首を傾げ、 「……をオマージュした『千と千…
お酒を飲んだあとに歩く闇の中、 焦点が合わない時間に身を委ねる。 連日のように雨が降る7月。 だというのに傘を持ち歩かないわたしは 雨に打たれて震えながら今日も夜を歩く。 一緒に飲みに行った男性は終電前に帰してくれて、 お互いになにも言わなかった…
「最近よく行く喫茶店が、君も好きそうだと思ったんだよね」 仲間内の飲み会で、隣に座った彼が顔を寄せて言った。 実は意中の彼。 今日だって、隣の席にさりげなく座るのに勇気を使い果してへとへとだった。 そんなことなど全く知らない彼は、 鼻歌まじりに…