#休日クリームソーダ日和

アイスがとけるまでの刹那はあの夏の日の眩さみたい。

中央区

星の王子さまクリームソーダ〈銀座〉【休日クリームソーダ日和.27】

近くにいたかったのに、大切にしたかったのに、 これからどう振る舞えばいいのかわからないし。 君の、憐れみに満ちた瞳に映ることがいたたまれなくなった。 苦し紛れに苦笑いする自分を見たくなくて、 逃げ出したことを無理やり肯定した。 後ろめたさからの…

気ままにときめくクリームソーダ〈八重洲〉【休日クリームソーダ日和.26】

取材と偽って普段とは違う電車に乗る。いや嘘ではない、本当に取材なのだけど、記事にするつもりがないから偽りなのだ。平日の朝、始業時間をちょっと回ったころ、東京駅。昔から憧れていた作家が登壇するイベントに誘われたのは昨日の夜。友人の後輩がPR会…

100円クリームソーダ〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.14】

お花見をした後で電車に乗ってやってきた日本橋。 秘密のカードを持つ者だけが扉を開くことができるなんて、子どものころによく読んだファンタジー小説みたい。 廃ビルと現代アートの融合はなんだか不思議な感じ。 静寂の中、機械音と足音だけがやけに響いて…

初恋クリームソーダ〈銀座〉【休日クリームソーダ日和.02】

「今考えると、あれが初恋だったな」 と、彼女がこぼした。 「好きの気持ちが消えてしまった今、とても不思議な感じ」 銀座のシャネルで写真展を見たあと、 いつもなら流行りのカフェにしか入らない私たちが足を運んだのが純喫茶だった。 お目当ては透明のク…