#休日クリームソーダ日和

アイスがとけるまでの刹那はあの夏の日の眩さみたい。

2019-01-01から1年間の記事一覧

いつかの深夜にクリームソーダ〈高円寺〉【休日クリームソーダ日和.33】

大好きな街。 大好きな夜。 大好きな人。 大好きなクリームソーダ。 夢みたいに愛しい時間が、高円寺に存在していたんだよ。 クリームソーダと同じくらい、写真が好き。 スタンプのように、押しては時を止めてくれるから。 当たり前の日々も特別な日々も、差…

クリームソーダサンドクッキー〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.32】

9月の頭ごろ、こんなものを頂きました。 クリームソーダサンドクッキー。 これを開けたのは、友人たちと集まって作業をする日。 差し入れにドライいちじくとかちょっといいポテトチップスとかを買って、 あとはそういえば少し前にいただいたクリームソーダの…

10年先のクリームソーダ〈神保町〉【休日クリームソーダ日和.31】

ここのテーブルには奥行きがない。クリームソーダをふたつ並べて手を伸ばすと、それだけで触れ合いそうなほど互いの距離が縮まる。まぁ、今さらそんなのでドキドキするような関係じゃないけれど。ずっと来たかった喫茶店さぼうるは、私たちの後にも行列が続…

ウィゴー喫茶 by さぼうるガラナクリームソーダ〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.30】

今の自分のレベルでは届かない、キラキラした世界。 いつかそこに手が届くのかな。 それとも永遠に憧れのままなのだろうか。 Twitterで知り合った2つ上のお姉さんとの初めてのオフ会は、 アパレルブランドのイベントで。となった。 私はお姉さんと違って全然…

トゥギョウザー喫茶 ギョウザソーダ〈富士見台・番外編〉【休日クリームソーダ日和.29】

花は散るから美しいというけれど、散らない花があっても美しいと思う。クリームソーダのアイスはできれば最後まで溶けないでいてほしい。8月31日、東京都国立市、谷保駅。気温は31.7度(体感気温は37度くらい)。厚手のデニムが脚にまとわりつく。目的地はバ…

おしりを向けてよクリームソーダ〈上野〉【休日クリームソーダ日和.28】

気が小さな私はいつもおどおどとしているのだけど、 ステージ上でだけは、女優になれる。 もちろん芸能人などではないので、カメラなんてものはありません。 私が私じゃない誰かになれるのは、きらびやかに誘う、夜の喫茶店。 夜が好き。 闇が好きだ。 私の…

星の王子さまクリームソーダ〈銀座〉【休日クリームソーダ日和.27】

近くにいたかったのに、大切にしたかったのに、 これからどう振る舞えばいいのかわからないし。 君の、憐れみに満ちた瞳に映ることがいたたまれなくなった。 苦し紛れに苦笑いする自分を見たくなくて、 逃げ出したことを無理やり肯定した。 後ろめたさからの…

気ままにときめくクリームソーダ〈八重洲〉【休日クリームソーダ日和.26】

取材と偽って普段とは違う電車に乗る。いや嘘ではない、本当に取材なのだけど、記事にするつもりがないから偽りなのだ。平日の朝、始業時間をちょっと回ったころ、東京駅。昔から憧れていた作家が登壇するイベントに誘われたのは昨日の夜。友人の後輩がPR会…

タイムマシーンクリームソーダ〈中目黒〉【休日クリームソーダ日和.25】

ひとつ弁解させてもらうと、今夜は野外ヨガに行くつもりだった。でも日中にちょっと雨が降ったから、きっと芝生はびしょ濡れだわと思ってやめたの。こんな、部活帰りの高校生みたいな服装をしているのはそういうわけ。場所は中目黒。ジャズレコードが流れる…

夏の待ちぼうけとクリームソーダ〈川越〉【休日クリームソーダ日和.24】

暑さに体が溶けるとしたら、 太陽に近い脳天からお願いしたい。 あの人から数時間連絡が来ないというだけで、 こんなにもそわそわするものだと思わなかった。 夏休みの誰もいない自宅で、何もしないでいられなくて、 お財布と鍵、スマホをポケットに入れて、…

フェットチーネグミクリームソーダ味〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.23】

新しい仕事に就いてもう1ヶ月半。正直、前の仕事より格段に性に合っていると思う。ただ、最終日の日差しだけ思い出す。夏の入り口。いつもお弁当を持参していたんだけどその日はたまに食べに行っていた近くのお寿司屋さんで一番仲の良かった同僚がごちそうし…

クリームソーダ飲みにき展〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.22】

「興味のあるイベントほど、会期の終わり頃に見つかると思わない?」 眉間にしわを寄せて、怒っているアピールをしながら君がクリームソーダをすすっている。 私はそれを横目に、 「会期がまだ先だったとしても、いつか行こう行こうって言って、結局行かない…

「喫茶カスミソウ」イベントクリームソーダ〈渋谷〉【休日クリームソーダ日和.21】

東京は36度。 なめてかかって、いつものTシャツとデニム。 渋谷のライブハウス街への坂を登るところで、 落とさないように頑張ってた汗がとうとう落ちた。 ああ、夏だ。 クリームソーダが好きな人たちと、 クリームソーダイベントに行く。 相手は初めてのオ…

陸奥八仙クリームソーダ〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.20】

きっと一人ではこの世界は小さすぎる。よったふりをしてわざと大仰な言い方をする。うだるように暑い中、家から1時間。それからみんなで坂道をのぼってもりがあるね、なんてふざけて言いながら。あの家、結局終電逃して2日間も一緒にいたね。つめたく冷やし…

愛と正義のクリームソーダ〈堀江〉【休日クリームソーダ日和.19】

大阪府堀江市で『美少女戦士セーラームーン』のクリームソーダが飲めるとにわかに話題の「THE coffee time WEST」へ行ってきました。

さよならクリームソーダ〈渋谷〉【休日クリームソーダ日和.18】

身近なこの街が、また姿を変えようとしている。渋谷という街はシンボリックなものであふれていて、だけど今、それらがものすごいスピードで交代させられているのを感じる。変化を恐れるなってみんなよく言うけど前ばかり見ていたら後ろからだれかに追い越さ…

はやすぎた夏の夕日のクリームソーダ〈葉山〉【休日クリームソーダ日和.17】

今年の夏はなんだかおかしい。 春が去ったことにも気づかないスピードで夏がやってきたと思ったのに6月終わりから続く雨のせいで季節が逆戻りしてしまったみたい。 だから、先月のはやすぎた夏のことを思い出したように書くね。 平日にお休みをもらって歩く…

クリームソーダ好きのクリームソーダ〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.16】

ドリンクをオーダーして待っている間のドキドキも タイムスリップしているような空間への哀愁も 喫茶店での楽しみ方は、噛み砕くと奥が深い。 ただ今日はまた少し違う。 クリームソーダのイベントっていう、特別に用意された空間。 カウンターに置かれたグラ…

平成最後のクリームソーダ〈渋谷〉【休日クリームソーダ日和.15】

苦さを知って、甘さを求めた。 生まれて初めて感じた光は昭和で、 流されるまま平成を受け入れた。 それから31年、多感を駆け抜けてきた。 好きなものを好きと言えて、 自分に自分が刻まれていく。 無理して飲んでいたブラックコーヒーも、 今は無意識に飲ん…

100円クリームソーダ〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.14】

お花見をした後で電車に乗ってやってきた日本橋。 秘密のカードを持つ者だけが扉を開くことができるなんて、子どものころによく読んだファンタジー小説みたい。 廃ビルと現代アートの融合はなんだか不思議な感じ。 静寂の中、機械音と足音だけがやけに響いて…

2.5カップのクリームソーダ〈渋谷〉【休日クリームソーダ日和.13】

好きなものを覚えてもらえているのって、嬉しい。 「カフェに来てもこーいうの、普段は頼まないけれど。 今日はあなたがいるから飲んでみたい」 いけないことの共犯者になったような。 なんでもない日が特別になる。 前に置かれたクリームソーダが思いのほか…

海上のクリームソーダ〈神奈川県・千葉県〉【休日クリームソーダ日和.12】

遠くに行きたくて乗ったフェリーだけど、結局、また同じ場所に戻ってくる。でも周りに知り合いはいない。それだけで十分遠かった。わたしは海の上で、誰も知らない誰かになれる。 ここではないどこかなんて曖昧な場所に思いを馳せずとも、簡単に閉鎖された世…

コンビニクリームソーダ〈番外編〉【休日クリームソーダ日和.11】

イヤフォンから「サヨナラに強くなれ」とアイドルが歌うのが聞こえる。 このキャンパスにサヨナラを告げたのは過去のこと。久しぶりに訪ねたのは、旧校舎を建て替えると聞いたから。 いつだかここは「当たり前」だった。当たり前に毎日通い、当たり前に私た…

夢の狭間のクリームソーダ〈千葉県〉【休日クリームソーダ日和.10】

なぜ私が館山でクリームソーダと対峙しているのかと言ったら、 それは自分でもわからないので、ちょっと説明難いんだけど。 千葉県の館山駅近くのパン屋さんに、旅行で訪れたの。 創業100年の「館山中村屋」っていうお店で。 「新宿中村屋」とルーツは同じな…

二度目の放課後クリームソーダ〈吉祥寺〉【休日クリームソーダ日和.09】

待ち合わせの時間から30分以上。全員が集まったのはそれくらい。 支度に時間がかかったとか先に着いていたはずなのにふらりと別のフロアに消えたとかそんな感じでゆる~く集結して、そのままゆっくりと映画館へ向かう。 お目当てのクリームソーダは今だけの…